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TestFlight外部テスターの招待手順:Beta App Reviewまで

·最終更新

TestFlightへbuildをアップロードしても、開発チーム外の利用者へすぐ配信できるわけではありません。外部テストでは、テスト情報と外部グループを用意し、対象buildをTestFlight App Reviewへ提出してから招待を開始します。

内部テストですでに動作していても、外部配布の設定と審査は別工程です。どこまで終わっているかを分けると、「buildは表示されるのに外部テスターを追加できない」という状態を切り分けやすくなります。

外部配布に使えるbuildか確認する

TestFlightの公式概要では、外部テスターを1アプリにつき最大10,000人、内部テスターを最大100人追加できます。人数だけでなく、参加者の権限と審査の有無が異なります。

種類参加者配布前の確認
内部テストApp Store Connectのアカウントを持ち、対象コンテンツへアクセスできるユーザー内部グループとbuildの割り当て
外部テストApp Store Connectユーザーではない知人や一般の利用者外部グループ、テスト情報、必要なBeta App Review

外部グループを作る前には、内部テスト用の内部グループを一つ作成しておく必要があります。また、XcodeまたはXcode Cloudから「TestFlight Internal Only」としてアップロードしたbuildは、外部グループへ追加できません。

外部テストへ進めるつもりなら、アップロード時の指定とbuild番号下の表示を先に確認します。Internalと表示されるbuildしかない場合は、そのbuildを外部向けへ切り替えるのではなく、外部配布に使える新しいbuildを準備します。

TestFlight用のテスト情報を入力する

外部テスターへ配信するアプリには、正式版のApp Store情報とは別に、TestFlight App Reviewと招待に使う情報が必要です。Appleのテスト情報入力手順に沿い、App Store ConnectのTestFlightタブから「テスト情報」を開きます。

入力前に次を用意します。

  • ベータ版アプリの説明
  • TestFlightアプリから届く連絡を受けるfeedback用メールアドレス
  • 審査担当者の連絡先
  • ログインや特別な設定が必要な場合の審査情報
  • 招待状に承認済みスクリーンショットとカテゴリを表示するか

ベータ版アプリの説明は必須です。feedback用メールアドレスは、テスターからの連絡先に加えて、招待への返信先としても使われます。問い合わせフォームのURLだけを入力する欄ではないため、受信できるメールアドレスを設定します。

正式版のストア説明をそのまま複製する必要はありません。テスト中のアプリであること、何ができるbuildなのか、既知の制約は何かを、外部テスターと審査担当者が判断できる内容にします。

ログインしないと主要機能へ到達できない場合は、審査側だけで完了できるアカウントと手順を準備します。正式版と共通するデモアカウントの要件は、App Store審査用デモアカウントの準備で確認できます。認証情報をベータ版アプリの一般説明や公開リンクの案内文へ書かず、審査用の入力欄へ分けてください。

外部グループへbuildを追加する

外部グループを作成してbuildを追加できるroleは、Account Holder、Admin、App Managerです。外部テスターの招待手順に沿い、次の順で設定します。

  1. App Store Connectで対象アプリのTestFlightタブを開く
  2. 「外部テスト」の追加ボタンからグループを作成する
  3. グループの「ビルドを追加」を選ぶ
  4. platform、version、buildを選択する
  5. 「テスト内容」に重点的に確認してほしい点を入力する
  6. 必要な言語のlocalizationを追加する
  7. 承認後に自動通知するかを選ぶ
  8. buildの状態に応じて「審査へ提出」または「テストを開始」を選ぶ

グループへ一度に追加するbuildは一つですが、後から別のbuildを追加できます。「テスト内容」はベータ版全体の説明ではなく、そのbuildで確認してほしい差分を書く欄として使います。

次の形にすると、テスターが開始点と完了条件を判断しやすくなります。

Focus for this build
- Feature: [feature or change]
- Start: [screen or precondition]
- Steps: [short sequence]
- Expected: [result to confirm]
- Known limitation: [known issue, if any]
- Feedback: [what detail to include]

Please test the appだけでは、前のbuildと何が違うのか分かりません。修正確認なら対象画面と再現操作、新機能なら開始位置と期待結果まで指定します。

初回buildをBeta App Reviewへ提出する

外部テストの最初のbuildは、App Reviewガイドラインへの準拠を確認するため審査へ送られます。初回は完全な審査が必要です。同じversionの後続buildでは、完全な審査が不要な場合がありますが、常に審査なしで配信できるという意味ではありません。

提出時には次の制限も確認します。

  • 各versionで同時に審査できるbuildは一つ
  • TestFlight App Reviewへ提出できるbuildは24時間ごとに最大6個
  • buildと一緒に関連するmetadataも審査対象になる
  • 却下された場合は「一般」のApp Reviewから詳細を確認する

承認されると、App Store ConnectでAdminのroleを持つユーザーへメールが届きます。自動通知を有効にした場合は承認後にテスターへ配信されます。選ばなかった場合は、承認済みbuildで「テスターに通知」を実行して開始します。

審査待ちの間にパブリックリンクを先に広く共有すると、参加者はbuildを入手できず状況を判断できません。承認とグループへの割り当てを確認してから、参加方法を案内します。

メール招待とパブリックリンクを選ぶ

使用可能なbuildが外部グループへ入ったら、メールアドレス、パブリックリンク、または両方で招待できます。

比較軸メール招待パブリックリンク
対象招待先を個別に指定URLを受け取った人が参加
App Store Connect上の識別承諾後に氏名とメールアドレスを確認可能氏名とメールアドレスは表示されず匿名扱い
募集条件招待する相手を事前に選ぶdeviceとOSの条件を設定可能
拡散範囲招待メールの送信先が明確URLが想定外の相手へ共有される可能性がある
停止方法testerまたはgroupから削除パブリックリンクを無効化

少人数で個別に追加質問するならメール招待が向きます。広く募集する場合はパブリックリンクを使えますが、1〜10,000人の上限、対象device、OS条件を先に設定します。グループへ入れたbuildがその条件を満たすかも、インサイトカードで確認してください。

パブリックリンク参加者についても、install日、session数、crash数は確認できます。一方、本人がfeedback送信時に連絡先を入力しない限り、個別の連絡先を前提にした運用には向きません。

90日の期限から逆算して更新する

TestFlightのbuildをテストできる期間は最大90日です。募集開始が遅れるほど、外部テスターが同じbuildを使える期間は短くなります。

招待後は次を定期的に確認します。

  • 招待を承諾した人数とinstall状況
  • sessionとcrashの推移
  • パブリックリンクの上限と募集条件
  • buildの残り有効期間
  • 修正版へ切り替える時期と通知方法

新しいbuildを追加したら、「テスト内容」を更新し、自動通知を使わない場合は手動通知を忘れないようにします。テストを終了する場合はbuildを期限切れにし、不要になったパブリックリンクも無効化します。

届いたスクリーンショット、crash、一般コメントをどう整理するかは、TestFlightのフィードバックの集め方で扱っています。本記事の外部グループ作成と招待が終わった後の工程として使ってください。

招待開始前のチェックリスト

  • 外部配布できるbuildをアップロードした
  • 内部グループを先に作成した
  • ベータ版アプリの説明とfeedback用メールアドレスを入力した
  • 審査用アカウントと到達手順を確認した
  • 外部グループへ対象buildを追加した
  • build固有の「テスト内容」を書いた
  • Beta App Reviewの承認状態を確認した
  • 自動通知または手動通知を選んだ
  • メール招待とパブリックリンクを用途で選んだ
  • パブリックリンクの人数、device、OS条件を設定した
  • 90日の有効期間内に検証と修正版配布を計画した

外部テストを始める単位は、アップロード済みbuildではなく、テスト情報・グループ・審査・招待がそろった配布経路です。最初のグループでこの順序を固めれば、次のbuildは変更点と通知方法を更新して同じ運用へ載せられます。

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