2026年のAndroidデベロッパー確認では、身元の確認だけでなく、配布するアプリのパッケージ名も登録対象になります。Google Playで配信している場合は、新しい管理画面を作る前にPlay Consoleの状態を確認してください。
GoogleのAndroidデベロッパー確認の案内によると、2026年9月30日にブラジル、インドネシア、シンガポール、タイで適用が始まり、2027年にはグローバル展開が予定されています。期限直前に署名鍵やアカウント情報の不一致が分かると解消に時間がかかるため、配信中のアプリも先に棚卸ししておきます。
最初に配布経路を分ける
確認に使う場所は、アプリをどこから配布しているかで異なります。
- Google Playで配信するアプリ:Play Console
- Google Play以外だけで配布するアプリ:Android Developer Console
- 両方で配布する場合:PlayアプリとPlay外アプリを分けて状態を確認
このページではGoogle Playを利用する個人開発者の作業に絞ります。Play Consoleのアカウントがあるのに、PlayアプリをAndroid Developer Consoleへ登録し直す手順ではありません。
また、新しい個人デベロッパーアカウントに課されるクローズドテストとは別の制度です。初回公開前のテストが必要な場合は、Google Playの12人・14日クローズドテスト要件と分けて進めてください。
Play Consoleで二つの状態を確認する
GoogleのPlayパッケージ名登録の案内は、Play Consoleの利用者が行うことを二つに分けています。
| 確認対象 | 完了の目安 | 未完了なら行うこと |
|---|---|---|
| デベロッパー本人確認 | Play Consoleで確認済みになっている | 表示された確認フローを完了する |
| アプリのパッケージ名 | 各Playアプリが登録済みになっている | 自動登録の結果を確認し、必要なアプリを手動で登録する |
過去に本人確認を完了している場合、同じ確認を無条件にやり直すわけではありません。まずPlay Consoleの「Developer account」にある現在の状態を見て、追加対応を求められているか判断します。
パッケージ名はアカウント全体を一度確認しただけでは点検できません。公開済み、テスト中、更新を止めているものを含め、Play Consoleに残っているアプリを一覧にして、一つずつ登録状態を確認します。
自動登録の結果をアプリごとに見る
Googleは、条件を満たす既存および新規のPlayアプリについて、パッケージ名の自動登録を試みます。すべて登録済みなら、そのアプリに対する追加の登録操作は不要です。
一部が自動登録されなかった場合は、Play Consoleに表示される案内から手動登録します。署名鍵が登録条件を満たさない場合などは、パッケージ名を使用するための申請が必要になることがあります。ここで新しいパッケージ名へ安易に変更する前に、次を記録してください。
- Play Console上のアプリ名
- パッケージ名
- 登録済み、下書き、要対応の別
- Play App Signingを含む署名鍵の状態
- 画面に表示された次の操作
2026年9月30日時点で登録されていないPlayアプリは、公式案内ではGoogle Playから削除される対象です。「自動で処理されるはず」と考えず、登録済みの表示まで確認します。
公開されるメールアドレスを取り違えない
本人確認では、Googleへ提出する情報とGoogle Play上でユーザーへ表示される情報が混在します。
デベロッパー本人確認情報の公式ヘルプでは、すべてのデベロッパーに、Google Playで表示されるデベロッパーメールアドレスの提供と確認を求めています。一方、Googleがデベロッパーへ連絡するための連絡先は、ストアへ表示されない情報として扱われます。
個人開発で同じメールアドレスを使う場合も、次の三点を実際に試します。
- 公開してよいアドレスになっている
- 確認メールを受け取れる
- ユーザーから届くメールを継続して確認できる
本人確認を通すためだけの受信箱にすると、公開後の問い合わせへ気付けません。公開用とGoogleからの連絡用を分ける場合は、どちらをどこへ登録したかも残します。
アカウント、パッケージ、アプリ情報を三層で点検する
今回の確認作業と、ストア掲載に必要な情報は役割が異なります。
| 層 | 対象 | 主な確認 |
|---|---|---|
| デベロッパーアカウント | 配信者 | 本人確認、公開連絡先 |
| パッケージ | Androidアプリの識別子 | パッケージ名と署名鍵の登録状態 |
| ストア掲載情報 | ユーザーが見る各アプリの情報 | プライバシーポリシー、データセーフティ、サポート先 |
本人確認とパッケージ名登録が終わっても、アプリ単位のプライバシーポリシーやサポート情報が自動で整うわけではありません。掲載情報の準備は、Google PlayのプライバシーポリシーURLと問い合わせ先で確認できます。
target APIレベルの期限も、この三層とは別の技術要件です。Play Consoleに複数の警告が出ている場合は、本人確認、パッケージ登録、target API対応を同じ一件として閉じず、期限と完了条件を分けて管理してください。
9月30日までの作業を日付で区切る
期限までの作業は、次の順で進めると未確認の箇所を残しにくくなります。
いま行う
- Play Consoleの本人確認状態を確認する
- 全アプリのパッケージ名と登録状態を一覧にする
- 公開メールアドレスで送受信を試す
- 自動登録されていないアプリの案内を読む
対応後に行う
- 手動登録や利用申請の結果を確認する
- 登録済みになった日を記録する
- アプリごとのプライバシーポリシーとサポート先を開く
- Play Consoleの警告が別要件によるものではないか確認する
2026年9月30日前に再確認する
- 配信を続ける全パッケージが登録済みである
- 本人確認に追加依頼が残っていない
- 公開連絡先が現在も受信できる
- 配信を終えたアプリを放置せず、公開状態を意図どおりにしている
IndieFormはアプリ単位の問い合わせ先として分ける
Androidデベロッパー確認は、配信者とパッケージを確認する制度です。問い合わせを受け付け、アプリ別に対応を管理する機能ではありません。
複数アプリで一つの公開メールアドレスを使う場合、ユーザーの文面だけでは対象アプリが分からないことがあります。IndieFormではアプリごとに公開フォームを作れるため、ストア掲載情報やアプリ内のリンクから対象を分けて問い合わせを受け取れます。
ただし、IndieFormのフォームはGoogle Playが求めるデベロッパーメールアドレスの代わりではありません。Play Consoleの公開連絡先は有効なメールアドレスにし、フォームはアプリ別の状況や返信先を受け取る補助窓口として使います。
本人確認の完了画面だけで作業を閉じず、公開情報から実際に連絡できるところまで試すと、制度対応と公開後のサポートを別々に成立させられます。