Google Playでアカウント作成機能のあるアプリを配信する場合、削除機能をアプリ内に置くだけでは足りません。アプリをアンインストールしたユーザーも削除を求められるように、Web上の受付経路も用意します。
Play Consoleへ登録するのは、説明だけのページではなく、ユーザーが削除リクエストを開始できるURLです。
対象になるアプリを確認する
Google Playのアプリ アカウント削除要件は、アプリ内からアカウントを作成できる場合に適用されます。外部のWebページへ移動して登録を完了する設計も対象です。一部の機能をログインなしで使えても、アカウント作成機能が残っていれば削除導線が必要になります。
ここでいうアカウントは、アプリのユーザーを識別し、認証するためのものです。Google Playのデベロッパー アカウントや、Play Console上のアプリを削除する手続きとは異なります。
対象のアプリには、次の二つを用意します。
- アプリ内から削除を始められる導線
- アプリを使えない状態でも開けるWeb上の削除リクエスト経路
Webページだけを作って終わりにせず、アプリ内のアカウント設定など、ユーザーが予想しやすい場所からも削除へ進めるようにします。
削除URLに必要なもの
Google Playの公式ヘルプでは、Web上の削除リソースについて、正常に開けること、削除経路が見つけやすいこと、ストア掲載と同じアプリ名またはデベロッパー名が分かることを求めています。
公開前に次を確認してください。
- ログインできない状態でもページを開ける
- どのアプリの削除受付か判別できる
- 「アカウント削除をリクエストする」操作が目立つ
- リンク、メール、フォームのいずれかから手続きを開始できる
- 削除前に必要な追加操作があれば説明している
- 削除するデータと、正当な理由で保持するデータを説明している
- 受付後の連絡方法と、おおよその処理の流れが分かる
プライバシーポリシーを削除URLとして使うこともできます。ただし、長い文書の末尾に連絡先を置くだけでは、削除経路が見つけにくくなります。削除専用の見出しとアンカーリンクを設けるか、受付フォームへ直接つながるページを分ける方が確認しやすい構成です。
フォームに入力してもらう項目を絞る
受付フォームでは、削除対象を特定し、申請者へ連絡するために必要な情報だけを求めます。たとえば、次のように整理できます。
- 対象アプリ名
- アカウントに登録したメールアドレス
- 返信を受け取れるメールアドレス
- 削除したい範囲や補足
- 注意事項への確認
パスワード、ワンタイムコード、本人確認書類などを通常の問い合わせ本文へ入力させないでください。本人確認が必要なら、リクエストを受けた後に、アプリの認証済み画面や期限付きの専用リンクなど、アプリの設計に合う安全な方法へ分けます。
メールアドレスが一致するだけで本人と断定できるとは限りません。どの情報で本人確認するかは、認証方式と扱うデータの性質に合わせて設計してください。
受付から削除完了までを決める
フォームが送信できても、関連データが残れば要件を満たしたことにはなりません。Google Playのユーザーデータ ポリシーは、単なるアカウントの凍結を削除の代替として認めていません。
削除処理では、自分のデータベースだけでなく、利用中の外部サービスも含めて対象を洗い出します。
- リクエストを受け付ける
- 申請者と対象アカウントを確認する
- サブスクリプション解約などの事前操作を案内する
- アカウントと関連データを削除する
- 外部のデータ処理事業者にも必要な削除を依頼する
- 保持するデータと理由がある場合は申請者へ説明する
- 完了を連絡し、対応記録を残す
法令、セキュリティ、不正防止などを理由に一部データを保持する場合があります。保持期間や対象データは一律に決めず、適用されるルールを確認したうえでプライバシーポリシーと案内文をそろえます。
IndieFormを削除リクエストの受付窓口にする
IndieFormでは、アプリごとの公開フォームを作り、届いた申請を問い合わせとして管理できます。フォームにアプリ名と削除受付であることを表示しておけば、Google Playへ登録するWeb上の申請経路として使えます。
削除処理そのものや本人確認をIndieFormが自動化するわけではありません。受付後は、対象アカウントを安全に確認し、自分のアプリと連携サービスからデータを削除する作業が必要です。IndieFormの役割は、申請を普段の個人メールから分け、未確認、対応中、完了といった進捗を問い合わせ単位で追えるようにすることです。
すでに一般問い合わせ用のフォームがある場合は、削除専用フォームを増やす前に、種別で「アカウント削除」を選べる構成も検討できます。ユーザーが削除経路をすぐ見つけられるよう、Play Consoleには説明ページではなく、その選択肢へ迷わず到達できるURLを登録します。
Play Consoleへ登録する前の確認
最後に、アプリをインストールしていないブラウザから削除URLを開き、実際に申請を送ります。ページの表示だけでなく、開発者側で受信できること、返信先が分かること、処理担当が次の操作を判断できることまで確認してください。
あわせて、アプリ内の削除導線、データ セーフティの回答、プライバシーポリシーの説明が同じ運用を示しているか照合します。Google Play公開時に必要なページ全体は、Google PlayのプライバシーポリシーURLと問い合わせ先で整理しています。